今回はイラストレーター兼アートディレクター / デザイナーのAkyuum氏の作品を3テーマに分けご紹介していきます。
第1回目は " Wonderstreet "
空想リアリスティックをコンセプトに、写実性と一見よくわからないような不思議な創造性をブレンドする独特の発想で注目を集めているイラストレーター。
また、彼は今のところ素顔を出すことはなく自身の絵でアーティスト写真のかわりにするなどミステリアスな感じになっていますが、キャリアは長年にわたりインハウスのアートディレクター / デザイナーとしての素顔があり、そこで感じる既存の枠への迷いや、はみだした思考を創作への原動力としています。
自身の内面を日常から感じる感覚だけをたよりに捉えていくイラストレーションやドローイングなどの手法は答えやゴールはありませんが、小さな子どもが頭の中にあるものをたよりに、クレヨンで画用紙に描きだすように作品を生み出しています。
グループ展「Trial&Error」
2000年 多摩美術大学グラフィック学科卒業
NHKデジタルスタジアム入賞(映像作品)
会社員 アートディレクター / デザイナー
2014年 イラストノート15回 ノート展審査員賞
2018年 グループ展 タンバリンギャラリー「Human Museum」
2019年 グループ展 タンバリンギャラリー「Human Museum」
2021年 イラストレーション・ザ・チョイス入選
2022年 イラストレーション・ザ・チョイス準入選
Wonderstreet
道を歩いていると、ときどき笑ってしまうような不思議なことに出逢うことがあります。たとえば、通りがかった竹林にいる複数の鳥たちがいっせいにおおきな鳴き声で鳴いて、なにかメッセージを発しているのかなと感じたり、駅近くの踏み切りを通ろうとすると、電車がいそいそと発車準備をはじめて、いざ自分が渡ろうとすると遮断機がおりてくるといった光景。
はたまた、行ったことのない道や街ではどんな世界がひろがるだろうと思って歩いていると、偶然、人生で最も輝くような素敵なお店に出くわしたりします。
不思議におもったり、想像したり、ワクワクすることは、わたしたちの生活のなかで大切なエッセンスになっているように思います。いま、すべてが目の前にありますが、けっしてそれだけではありません。わたしたちには大切な記憶の蓄積があって、昔に起きたこととぴったり合わさるとちょっと笑えたり、惹かれるものはぜったい忘れないという面白い仕組みになっています。
そんなことを考えながら、ちょっと笑ってしまうような不思議なことと、登場人物との出会いが今回のテーマです。
もしかすると、ほんの少しだけ以前よりも楽しめる自分がいるかもしれません。
Akyuum
忘れていた美しいもの
Detail
サイズ:W40×H44cm Handle 46cm
ポケット:2 (outside 1 / inside 1)
マテリアル:Cotton
プライス:¥4,400 (tax included)