- Profile -
内倉 真一郎 / フォトグラファー
KANAKAWANISHI GALLERY所属。
第41回キヤノン写真新世紀優秀賞 &佳作を3回受賞 、第7回EMON AWARDグランプリ受賞、2022年木村伊兵衛賞推挙。など。2023年個展ではKG+pickup、京都。KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY、東京。PURPLE、京都にて開催。写真集では『忘却の海』『私の肖像』(赤々舎刊)、『浮遊の肖像』、KANA KAWANISHI GALLERYより『Early works 1: Street』『Early works 2: Portrait』『佳子』『犬の戦士団』『十一月の星』『 Collection』を連続刊行。その他、清里フォトアートミュージアムで所蔵され、PARIS PHOTO等に出展し活動の場を広げる。
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忘却の海
私は宮崎県に住み制作をしている。 どこを見渡しても海に囲まれた町だ。 行政やボランティアの清掃 の手が行き渡った海水浴場には、美しいビーチが続く。 しかしそこから少し離れた海には、正反対の 世界が広がっている。 漂着物や不法投棄物が打ち棄てられて忘れ去られ、 誰も立ち入ることさえなく なった、現代社会のありのままの海辺の姿。
ゴミと化した色鮮やかさが虚しいプラスチック、手袋、おもちゃ、魚や鳥などの死骸。 遠く離れた場所から時間の波にもまれ、太陽光で干からび新たな姿に変容していくものたち。 現世のものとは思えぬ異様な感覚をも想起させる、人間がかつて関わっていた痕跡。
私は夢中で、下ばかり見ながら、一つ一つの残骸を集める。打ち棄てられた物たちは私に語りかける ように感じる。誰かが作り、誰かの手元にあり、波とともに砂浜へ。そして私と出会う。このシリーズ は、その最後の在りようを記録したラストポートレートだ。
忘却の海 No.0001
忘却の海 No.0002
忘却の海 No.0003
忘却の海 No.0004
忘却の海 No.0005
忘却の海 No.0006
忘却の海 No.0007
忘却の海 No.0008
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*ご使用のモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます。
Detail
ROOTOTEのシグネチャーともいえる定番トートバッグ "TALL" にアーティストの作品を熱転写プリント。裏面のルーポケットには、アーティストのキャプションとサイン入り。
素材:コットン (熱転写プリント)
サイズ:H38×W30×D9cm
ポケット:外側1箇所、内側2箇所